トロントで Close Focus Adaptor を購入
ニコンを売って買い換えた、ソニーA7SII。ネットでもそれなりに情報が上がっているところを見ると、このカメラの勢いを感じます。もっぱらマニュアルレンズですが、より使いやすくする方法はないかと考えるのが楽しみです
ライカマウントは中古レンズが面白いですよね。
これは昔、新宿のマップカメラで店員さんにオススメされて買ったニコン「Nikkor H C 50mm F/2」。今から60年以上前の設計ですから完璧なオールドレンズで、ニコンSマウントというスクリュータイプなので、ライカマウントに変換するリングをつけて使います。
このレンズの由来については、ニコンの公式サイト「ニッコール千夜一夜物語」に詳しく書かれていますが、面白いのは、この部分。
ところで、ライカLマウントの5cm F2レンズには、距離計には連動しないものの、1.5feetまで繰出せるヘリコイドがついており、ちょっとした小物の撮影が可能になっている。
実際ピントリングを回して行くと一回引っかかるところがあり、さらに回して行くと上のようなヘリコイド(レンズ繰り出し)になる、というわけです。
F2 開放でヘリコイドを一杯まで出した状態。オールドレンズでここまで寄れるのは稀です。戦後の復興を支えたレンズ、と言われる HC50mm をデジタルで使うというのはソニーの面白い使い方ですが、これはその特徴を体験できるレンズの一つと言えそうです。
しばらくして、コシナからフォクトレンダー・ブランドでクローズフォーカス・アダプター(VM E-Close Focus Adaptor)が発売されます。詳細は公式サイトにありますが、機能としては先ほどのニコン・レンズと同様、ライカマウントのマニュアルレンズが構造的に寄れないという弱点を解決してくれるというわけです。
話題のフルサイズEマウント機にVoigtlander VM、ZEISS ZMレンズを装着し、無限遠から撮影できるアダプター。繰り出しストローク4ミリのヘリコイド操作により、レンズ本体の最短撮影距離から“さらに近づいて”撮影することが可能になりました。
作りはしっかりしていて、手に持つとずっしり高級感があります。探してみるとトロントでは Downtown Camera が扱っているとオンラインショップで出ていました。
こんな風にボディーにつけて、
レンズをつける、という具合です。これは普通のソニー→ライカマウントリングと同じです。
違うのは、寄って撮りたい時にリングを回すとアダプターが繰り出して来て、ピントの距離が縮まります。ソニーはボディーがコンパクトなので大きなレンズをつけるのも気が進まず、結局コシナ製フォクトレンダー NOKTON Classic 35mm F1.4をつけていますが、感覚的には半分くらいまで寄ることができるので、便利なテーブルレンズとして使い勝手が良くなったのは嬉しい限り。
F1.4ですから、開放だとなかなか面白い絵になる一方で、ピントはシビア。慣れが必要です。
ボケ味が楽しいレンズです。これで3万円くらいだった(中古)と記憶しているので、今の自分には充分です。
先のニコンHC 50mmのヘリコイドを出して、リングも最大に開けるとここまで寄ることができます。
風景の場合はピントリングは触らずに、普通のアダプターとして使用します。
もう一本のワイドレンズ(Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.8)、付け替えも簡単です。
結局常時このリングを付けっ放しにして、2本を持ち歩くというスタイルがすっかり定着しました。
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