ブロンプトンで輪行〜GO Transit 編
愛車を手放してから徒歩、自転車と鉄道をよく使う生活スタイルに代わりました。今回はプチ遠足気分で行ったカナダ初輪行について書いてみます。
GO Transit に乗るのも実は初めて
いつものように、Google Mapでルートの確認です。今回の目的地は、Port Credit。風光明媚な港町です。トロントから近場で気分転換ができ、自転車も持っていける場所をと探しているうちに、この街が出てきました。距離的には家から自転車→駅→列車→駅→ポタリング、こんな感じで朝9時過ぎに家を出てお昼頃に戻ることができそうです。
Port Credit までは、 GO Transit が運営する近郊鉄道 GO Train というトロントと近郊都市を結ぶ列車を使います。18年もトロントにいて、この列車に乗るのは今回が初めて。乗り方を調べる所から始まりますが、こういう初めて体験も、良いものですよね。
いつものように家からブロンプトンに乗ってユニオン駅まで行き Port Credit 駅までは30分ほどの輪行となります。料金は往復約13ドル(現金払い)と、お財布にも優しいところが大げさでなくていいですね。週末(土・日)は駅構内は人がまばら。ブロンプトンは畳まず構内を引いて歩いていてもそれほどじゃまにはなりません。
ざっくりとした乗り方
GO のプラットフォームへは、ユニオン駅正面を入り階下の York コンコースに降ります。
乗車時に Presto カードをタップ。カードがなければ、あらかじめ券売機で往復チケットを買います。
トロントから Port Credit へ向かう列車は Lakeshore West 線。路線図の赤のラインです。
電光掲示板で時間になるとホームの番号が表示されますので、それに従いホームに上がります。
ユニオン駅でGOトレイン待ち pic.twitter.com/Rv2l3sKTWE
— MAKOTO (@makoto_toronto) 2016年6月12日
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ユニオン駅のホームからの眺め。
週末の始発、しかも下り線でしたので、車内はガラガラでした。GO Train は不思議な構造で、ドアを入るとそこが1階。左右に階段があり、中二階のような座席が少しあって、さらに上がると2階部分の座席になります。
周りの人の迷惑にならないよう様子を見て、空いている車両の4人席にとりあえず座ってみます。GO Transit の規則を読むと、ブロンプトンのような折りたたみ式自転車はどの時間帯でも持ち込み可。特に輪行袋に入れるようにとして求められてはいません。通勤が主となる近郊快速列車のため、荷物を置くスペースはありませんが、日本では考えられない状況ですね。もちろん鉄の塊ですから周りの人の迷惑にならないよう、特に子供達が車内にいますから取り扱いには気をつけるというのはマナーでしょう。
オンタリオ湖畔を走るGOトレイン。 pic.twitter.com/VEgB4mS2Us
— MAKOTO (@makoto_toronto) 2016年6月12日
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車窓からの風景です。
さすがに一人で4人席を占領するのは気が引ける状況になりつつあったので、ドアの横に移動します。
駅に到着してから
駅に着きましたので、降ります。重量は約10キロですが、サドルの部分を持って運ぶのに特に苦労はしません。取り回しがとてもラクです。駅構内は意外に階段が多いので、できるだけ乗客がすべて出てしまった頃を見計らいつつ、周りを見ながらブロンプトンを運びます。余裕を持って行動すれば、不意に人にぶつけてしまうこともありません。
目的地の駅に着いたら、もう一度端末に PRESTO カードをタップ。端末は駅のホームかこう言った待合室にあります。これで料金が確定します。
Port Credit は美しい港町でした
駅を出ると正面に、オンタリオ湖が見えています。Port Credit は駅とダウンタウンが非常に近いので、行動範囲は必要最小限。助かります。自転車モードにして、スタートです。
お天気が良かったので、サイクリング日和でした。鳥のさえずりを聴きながら、湖畔を歩いたり走ったりしてみます。午前中の早い時間に出たので人がまばらなところが良く、トロントに比べると圧倒的にゆったりとした時間が流れているところが気に入りました。オンタリオ湖畔は整備されたトレイルになっていて、大変走りやすかったです。トロント市内はとにかくポットホールという穴がいっぱい空いていて気を使いますが、ここはそんなことはありません。
Port Credit は古くからカナダ・ファーストネーションズの人々が住む港町で、18世紀にはフランス人の毛皮商人たちの拠点でしたが、19世紀になるとイギリス人の入植地となったという歴史があります。ところどころに解説のパネルなどもあり、それらを読みながら川沿いを走るとなかなか楽しいです。
トロントに戻ります
ホームに上がる時に、カードをタップ。列車は30分おきにやってきますので、鳥のさえずりを聴きながらのんびりホームで待つことにします。
2階建て列車。 pic.twitter.com/Oc4WxcK9zn
— MAKOTO (@makoto_toronto) 2016年6月12日
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下り線がやってきます。
上り線の列車がやってきました。
車両には、自転車と一緒に乗り込むことができる座席が用意されています。見分け方は、車両のドアの外側にある自転車のマーク。
ちなみにこちらはダメ。
中に入ると、ステンレス製のポールが2本立っています。この外側に自転車を2台立てて良いですよ、ということです。私の場合は折り畳みなのでイメージとしてこんな風にしてみましたが、実際は大柄な自転車がここに並ぶことになります。GO Train の場合輪行袋に入れなくてもよい、と規約にありますが、この辺は列車の混み具合など臨機応変に考えても良いでしょうね。
帰りも約30分で到着。駅の外に出て再び自転車モードに戻し、家まで帰ります。規定では GO Train には自転車を持ち込んでも構わないと明記されているので、特に今回のように輪行袋に入れずにそのまま乗り込んでも問題ありません。それでも周りを見ながら、あまり乗客が多いようだと念のために袋に入れておいたほうが安心かもしれませんね。もちろん乗客が少なければ、今回のようにしてもまったく問題はありません。
折りたたみ自転車はコンパクトですから持ち運びがラク。鉄道と組み合わせると行動力が上がるので、今回のような輪行はとても良いと思います。