【検証】トロント国際空港からダウンタウンへ、リムジンと UBER 料金比較
日本と違いダウンタウンでは UBER と Lyft の2社でライドシェアが普及していますが、トロント国際空港からの UBER 利用は最近になってテスト運用が始まりました。そこで今回はリムジンではなく UBER を使った場合どうなるのかについて検証してみました。
(なお、ここで使用するアプリの写真は空港で撮ったスクリーンショットを使って再構成したものです)
トロントでは普段、ほとんどタクシーには乗らずに UBER を使っています。今回空港からダウンタウンの帰りに利用できるか試しにアプリを開けてみた、というところから始まります。
第1ターミナル国際線到着ロビーでアプリを起動すると、上記のようなウエルカムメッセージが出て、その後通常の画面となります。
アプリ画面を見ると、UBER はタクシー溜まりの所に待機しているようです。いつものように行き先を指定後に車種選定を行います。
通常の UBER X は $43.30 と出ています。
今回新たに加わったのが、Uber XL / SUV。スーツケースと人数が多い時にはミニバンや大きめの SUV といった車種を選べるようになっています。気になる料金は Uber XL $76.16 / SUV $116.50。高めです。
車種を選ぶと、アプリで表示された場所に行くようにと指示されます。ターミナル1 Ground Level というのは、到着ロビーからさらに1階下がったフロアになります。このフロアは、TTC / GO バスを始めナイアガラ行きのシャトルバスサービスの発着場となっていますので、注意が必要です。
この日はスーツケース2個+3人のため、UBER を使うと間違いなく XL の$76 を選ぶしかなくなるわけで、これだと UBER を使う理由が見つかりません。UBER は安価で手軽だからいいのであって、高いサービスにお金を払って乗りたいと思っているわけではないからです。
そこで急遽リムジンに乗り換えることとしました。リムジンならこの人数とスーツケースでも余裕です。
リムジンの場合渋滞などに関わらずエリアによって定額制を取っています。ダウンタウンをゾーン制にして、それぞれの行き先に予め決められた料金が設定されているという仕組みです。詳細はここにタリフ(Tariff)一覧があるので、参照してください。
行き先指定は乗車してからおおまかに「ダウンタウン」と言い、続けて近くの大きな交差点(例えばヤングとダンダス)などと言えば、間違いなく連れて行ってくれます。ホテルの場合はより簡単で、ホテル名を言えば良いわけです。
この支払いはクレジットカードで、このように端末を渡されますのでカードを差し込み支払いを済ませます。ダウンタウンまではこの料金。タリフ通りだと $50 程度ですから、端末に表示されている料金はそれよりも11ドル高くなっています。
リムジンサービスのウエブサイトを見ると、空港で待機しているリムジンを利用する際には待機料(GTAA Pre-Arranged Airport Fee)$10 がかかるようです。(詳細はこちらのリムジンサービスのウエブサイトを参照)待機しているためほぼ待たずに乗れるわけですから、これは仕方ないのでしょう。
降車時には15%のチップを加算しますので最終的には $70.15 の支払いとなり、Uber XL よりも安くなります。日本で Uber が普及しない原因と同様業界団体がビジネスを成立させている所への新規参入には規制がかけられているわけで、トロントも空港に関しては同様です。
現状ではそれでもスーツケースが1個、一人だけなら Uber X で良いわけですから $43 は魅力的な料金です。
ただ Uber を使い慣れていない、海外の空港についてすぐ ネット接続が必要、などアプリ操作や乗り方などハードルは高くなることは留意すべきでしょう。
トロントの場合大きめの車両が必要ならリムジンの方が安くすみますが、待機料を加算したり料金明細が不透明であることは否めません。その点 Uber はアプリ上ですべて済ませられますので、料金明細や行き先も含めスマホ内ですべてを見ることができます。
今回は乗れませんでしたが、次回はぜひ一人で乗ってみたいと思います。
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