瓢箪から駒。とは言いますが、Minidox の改良版を作っている過程で出てきた「失敗作」。ちょっとしたところを間違えて、左側しか動かない基板が5枚もあるのでこれを捨てるわけにもいかず、どうしようか・・・と。

考えあぐねてい流打ちにふと、「左手だけキーボード」はできないものか、と。早速キー配列を考えてみることにしました。

左手用キー配列を考える

Minidox は、片手部分で18キー。わかってはいたものの実際に使ってみると相当少なく、キーボードとして成立させるためにはキーのやり繰りには工夫が必要。

幸い qmk にはレイヤーが使える(仕様では16レイヤー)ので、親指キー部分に3レイヤー(合計4レイヤー)を割り当てます。

レイヤー1=通常キーボードのアルファベット左側
レイヤー2=通常キーボードのアルファベット右側
レイヤー3=オーディオコントロールとコピーペーストなど
レイヤー4=数字キープラスα

レイヤー1・2はアルファベット配置するため自由度は制限されますが、残りのレイヤー2つ(30キー)は自由。試しに打ちをしながら最終形に近づけていきます。

分かっていたことですが、指が全くついていかない。キーボードに触れた時から左右の手でキーを打ち分ける環境を変えようとしているのですから、変えるのは大変です。

タイピングは劇おそでまどろっこしいのですが、

・新しいことに挑戦できる
・脳をフル回転させられる
・コンパクトである
・人と違ったキーボードが使える
・右手を別なことに使える

年齢的にボケが怪しまれる年代に突入している今の私にとって絶好の脳トレ。俄然やる気が湧いてきます。

実は今回は左手キーボードで書いているのですが、徐々に慣れてくるにつれて初めてキーボードに触れた時の記憶を思い出すようです。使い続ければいずれ左手だけにも慣れ、スピードが上がってくるでしょう。

左手専用基板の作成

このまま使い続けられるので、独自の視点を入れて基板を設計してみたいですね。例えば現在の

・キー数18
・指の位置

に改良を加えて、より自分の指に合わせる。使っていくと、親指で押さえる3つのキー位置を若干動かせそうだったり、少しだけキーを増やすと使いやすくするための改良点が浮かんできます。

そこで iPad で MiniDox のオリジナルポジションのデータをドロー系ソフトに読み込ませ 、画面上で指を当ててみて自分の指の形と比較したり、キーの位置を試してみます。

指の位置を当てながら直接データを変更できるので便利です。

だいたい合わせたら、一度プリントしてみるのもいいかもしれませんね。特に親指とキーの凹凸の向き合わせは、細かく指の当たりも考慮して微調整していきます。

完成したらいよいよ基板設計へ。KiCad で新たな基板データを起こします。様々検討の結果、キー数は MiniDox より2こ増やした 4×5 の 20としました。

いつものように深センの会社に基板を発注し、10日ほどで完成。

ケースデータですが、先に iPad で作ったデータを KiCad に読み込ませ、と思ったら SVG は受け付けていないことが発覚。 急遽、似たようなデータをここ

ここ で作り、KiCad に読み込ませることができる外形データを書き出し、

データを読み込ませ、これを下地に基板の外形データを書いて行きます。

その上から、スイッチなどを配置。順次配線を済ませます。

ケースデータを作成

再び KiCad から外形データだけを書き出し、 iPad 上でアクリルカット用のデータをドロー系ソフトで書いていきます。

組み立て

ようやくパーツが揃ったので、組み立て開始。

ハンダづけは20キーなのでそれほど難しくはありません。

ケースは3ミリのアクリル板の3層構造なので、厚さ9ミリ。

Pro Micro を上面につけ、スイッチ・プレート用に切り欠きいたのでこの薄さが実現できました。

組み立てを経て、完成。

なんとかキー配列をこなして Elite-C に焼き込み、完成です。後は指に配列を覚えさせる練習のみ。

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