ランウエイが見えるカナダの空港ホテル宿泊記 〜トロント編

旅先でのホテル選びのポイントは様々ですが、今回は最近宿泊した「カナダの空港ホテル」について書いてみたいと思います。 続きを読む

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PRESTOを使うと、初乗り3ドルでTTC乗り放題

2019年より順次レガシー乗車券がPRESTOに置き換わる、トロントTTC。地下鉄駅に行くと、キャンペーン・ポスターが数多く貼られています。中でも目を惹くこのポスターについて、実際のところどうなのかについてまとめてみたいと思います。 続きを読む

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【夏オーロラ】トロント発イエローナイフで見るオーロラ・ツアー/ホテル/見どころと撮影方法

2012年に大きな話題となった、オーロラ。せっかくなので、カナダで最もオーロラが見られると有名なイエローナイフのオーロラ・ビレッジ(http://www.aurora-tour.com/)で行われているツアーに2回参加しました。

「オーロラと言えば冬」。私が生まれて初めて見たのは冬真っ盛りの2月でした。帰って来てから「夏オーロラ」のことを聞き、ぜひ見たいと思ったわけです。今回は夏にどんなオーロラが見えるのか、気温や服装、デジカメでの撮影についてまとめてみたいと思います。 続きを読む

トロントから日帰りも可能なボストン満喫旅を考えてみました

トロントから気軽に行ける旅先として、意外に穴場なのがボストン。気軽に、といってもアメリカ国境を渡るのでその点はちょっと面倒ではありますが、夏のこの時期ボストンに行く理由について書いてみたいと思います。

この記事の目次
飛行機を使うとわずか1時間半

トロント・シティー空港を本拠地とするポーターエアは、トロント〜ボストン間を約1時間半で結ぶ定期便を1日6〜7便が飛ばしているので、朝の飛行機に乗り夜に戻ってくることは充分可能だったりします。

チケット代は週末でなければ往復$300〜$350程度で、たまにセールもあってこれより安くなることもあります。スケジュールに余裕があるなら、料金が下がった時を見計らってボストンに行くというのもアリでしょう。

移動は地下鉄が便利

ボストンは地下鉄が便利。ローガン国際空港に到着したら、到着ロビーでチャーリーチケット(Charie Ticket)というチケットを買っておくと、あまりお金をかけずに行動することができます。

チケットには1日($12.00)/7日($21.25)乗り放題があります。支払いはクレジットカード(デビッドも可)のみです。

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空港からダウンタウンへ向かうには、まずローガンシャトルと呼ばれる無料巡回バスに乗り、地下鉄ブルーライン駅へ向かいます。

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これがブルーラインの空港駅。

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入場は、ゲートの機械にチケットを入れ、反対側から出て来たらそれを取るシンプルな方法ですので、間違えることはないでしょう。

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地下鉄の路線で空港とダウンタウン周辺の位置関係です。(詳細はマサチューセッツ・ベイ交通局のウエブサイトを参照

やはりシーフード三昧

ボストンは港町ですから、真っ先に思い付くのがシーフード。旅先で生ものは禁物、という意見もありますし、確かに体調が悪い時の生ガキは注意が必要ですが、普段からこういったものを食べているのであまり気にしないようにしています。

名店は数あると思いますが、私たちが訪れたのはリーガル・シーフード(公式ウエブサイト)。チェーン店でちょうど泊まっていたホテル(パークプラザ)の目の前というロケーションだったのでふらりと入ったお店でした。特に美味しかったのは、生のリトルネック(蛤に近い)と、ツナバーガー。素材がとてもフレッシュだということがよく分かる仕上がりでした。

ボストンと言ったらクラムチャウダーが有名ですよね。ちょうど独立記念日に近い日程で訪れたので、ボストン・ハーバーフェストの一貫で行われているチャウダーフェスティバルに立ち寄れたのもラッキーでした。参加レストラン自慢のチャウダーを試食し、最後に投票するという楽しいイベントで、趣向を凝らした味に出会えて良かったです。

美術館訪問

ボストンに来たらぜひ訪れてみたかったボストン美術館(Museum of Fine Arts, Boston)。原則は毎日オープン(午前10時〜午後5時、水・木・金は午後10時まで)で、休館日がないのが旅行者には嬉しいですね(訪れる前にウエブサイトで念のため要確認)。地下鉄駅からすぐなのも有り難いです。

モネ、ルノアールやミレーといった名画を目の前で見ることができる、貴重な常設展示が行われていました。特にルノアールを見るのは初めて。その色彩というか、明るさというか、間近に見ると圧倒的な美しさです。名画一度はこの目で見ておきたいと思われるのであれば、是非訪れたい場所です。

歴史散歩

アメリカで最も歴史の古い街と言われるボストン。茶会事件はあまりにも有名ですが、イギリス植民地支配からの独立戦争のきっかけを作った事件が、ここで起きました。

街には道路に赤い線が引かれた散歩道があり、これを辿ってゆくと主要な史蹟を回る歴史散歩ができるフリーダムトレイル(Boston’s Freedom Trail)があります。カナダ建国記念日(7月1日)の連休で訪れたボストンでしたが、ちょうどアメリカ側では4日が独立記念日。伝統的なコスチュームに身を包んだ人々のパレードなどもあり、両国の対照も興味を惹きました。

名物ダンキン・ドーナツ

ドーナツ屋のチェーン店としては世界最大を誇るダンキン・ドーナツ。発祥はボストンのあるマサチューセッツ州(本部は南のキャントン)にあるため、市内のあちこちにありました。

せっかくだから食べてみたいと思っていたものの、実際はいつでも入れる安心感が仇になり、なかなかタイミングが合いません。結局この時はあまりの暑さに飲み物欲しさに入ったのと、朝食時に訪れたためドーナツは食べませんでした。そんなものなのかもしれません。今思えば駅で見かけた時に1個でも買って食べておけば良かったと思います。

そしてクジラ・ウォッチング

かなりな賑わいの、地下鉄アクエリアム駅周辺。近くの港からクジラ観光船が出るというので、ボストン・ホエール・ウォッチツアーのボートに乗ってみました(一人$53で一日5便・週末はその倍の便)。

乗ったのはカタマラン(双胴船)という大型高速船。約1時間の行程は船酔いもなく過ごせたのは有り難かったです。特にボストン湾をでるところの風景が美しく、その後スピードを弱めるとクジラの追跡が始まりました。しばらくして何頭ものクジラの痕跡が見え、最後には背中から潮を吹くところや尻尾を見ることができてラッキーでした。

レンタカーでプロビンスタウンへ

最後はダウンタウンを抜け出し、レンタカーでプロヴィンスタウンへ向かいます。

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位置関係はこんな感じ。弓のようになっている半島の先が目的地です。

この時は9月で、ボストン国際空港でレンタカーしました。オンタリオ州(カナダ)の免許証を持っていれば、アメリカでも運転できるのは便利です。難点は空港でのレンタカー受付が集中カウンターになっていて、予約会社に関わらず一人ずつ呼ばれるシステムのため結構待たされてしまいました。ルートは、90→93→3→6。特に空港を出てトンネルを走る90→93号線への入り方がややこしく、さらには有料($2.75)なのでコインを用意しておく必要があります。私は Google 先生の指示通りにクルマを走らせ、難を逃れました。

一番先のプロヴィンスタウンは、ボストンで今注目のエリアなのだそう。ちょっとしたリゾート気分を楽しめるということだったのですが、街としてはかなり狭くこぢんまりとしていてクルマを止めるのに苦労した思い出があります。逆に半島に点在するビーチに立ち寄ったら、雄大で綺麗な眺めを堪能できて良かったです。

立ち寄ったのは、評判の良いフィッシュ&チップス屋(Sir Cricket’s Fish and Chips)。大量の食事を調達。今回はレンタカーなので、こういうこともできてしまいます。

実はこの日は妻の親友のお嬢さんの結婚式で、教会での式の後皆でキャンプ場へ移動し、そこで行われる披露パーティーに出席をしてきました。振舞われたのは、名物のロブスター。手でむしりながら豪快に食べたのは初めてで、とても良い思い出になりました。

帰りがけにホールフーズ/トレーダー・ジョーズにより、エコバッグを物色。この辺もレンタカーならでは。空港に戻ります。

 

結論

トロントから1時間半というアクセスの良さは、ナイアガラの滝へ行くのと同じ距離感(飛行機には乗りますが)です。もちろんこの時間帯はトロントからニューヨークも同じこと。改めてトロントは東部アメリカから近距離にあるということがよく分かります。

・公共交通機関が便利
・美味しいシーフードが食べられる
・クジラウォッチングができる
・有名な美術館訪問と歴史散歩ができる

アクセスの良さに加えて、4つのポイントはボストンが魅力的な旅行先であることを示しているように思います。

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トロントからケベックシティへ約1時間半のPORTERエア

瀟洒な街並みが人気のケベックシティ。最も速く到着するには、トロントから飛行機を使います。2箇所ある空港のうち、ダウンタウンからのアクセスが速い(すでにダウンタウンにいる場合は)トロントアイランドのシティー空港から1日1便を飛ばしているPORTER エアを使います。

ここは小規模なシティ空港なので、セキュリティの行列がさほど長くないのも、ありがたいこと。予約番号で事前にウエブチェックインを済ませておけばメールでチケットが送られてくるのはエアカナダと同じ。料金は変動しますが、片道$150から。飛行時間は約1時間半です。

https://www.flyporter.com

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荷物は MUJI のキャリーケースとリュック。空のキャリーケースには珍しいケベックビールを入れて、帰りは鉄道で帰って来ようというショッピング目的です。これを機内に持ち込みます。

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時間になると搭乗口のアナウンスがあり、ロビーの自動ドアがアンロックされます。乗り込みます。カウンターではチケットを目視で確認だったので、iPhone でチケットを表示させて機内に乗り込みます。

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機材はボンバルディエ Q400 というプロペラ機。ほぼ満席でした。

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座席の上のストレージはキャリーケースNG。縦にしてようやく座席下に。リュックは上です。レッグルームはこのような感じです。午前11時5分発に乗ってケベックシティにつくのが12時35分と飛行時間は1時間20分ですから、あっという間に着いてしまいます。

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空港到着。ロビーはこんな感じ。観光地の旧市街へはタクシーで向かいます。公共交通機関だとバスになりますが、停留所が歩いて2キロという大変不便な場所にあるため利用はしませんでした。

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この通路の先にTAXIの受付があり、歩いていくと係員が出てきて乗るところまで誘導してくれます。英語でどこに行くのかと聞かれたので、ダウンタウンのホテルと答えておきました。

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ホテルの予約シートを見せると知っていると言うので、あとはお任せ。この辺はタクシーの便利なところですね。市街地まで約20分。40ドルほど払った記憶があります。

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選んだホテルは Manoir de la Terrasse(http://manoirdelaterrasse.com/)。チェックインは3時だったので、荷物だけを預けようと思っていましたが部屋は用意されていたのにはびっくりしました。受付の男性が私にはとても親切で、小さなホテルだとこういう所が良いと感じます。

1泊100ドル程度の予算優先でしたが、場所がよかった。シャトーの真裏で、旧市街の中心へ徒歩1分。とてもアクセスが良い宿でした。

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禁煙の一人部屋のトイレ・シャワー付き。日本のビジネスホテルといった間取りですが、ゆっくり寝ることができてシャワーがあれば充分。快適に過ごすことができました。

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カナダオーロラ観光まとめ

私のオーロラ初体験は、世界的なオーロラ・ブームとなった2012年。トロントから国内便を乗り継ぎ、カナダのオーロラを見にイエローナイフを2度訪れました。この都合3度の経験をもとに、カナダのオーロラ観光についてまとめてみたいと思います。

カナダのオーロラ観光シーズンは? 何泊必要?

オーロラの観光シーズンは、冬(12月〜3月)が有名ですが、夏/秋シーズン(9月〜10月)も可能。年2回チャンスがあります。

オーロラが出現する時間帯は、日没後。北極圏に近い所での日没はかなり遅く、空が完全に暗くなるのは時間帯としては夜中。オーロラ観光は深夜から明け方にかけてになります。オーロラが出ていると、空が暗くなると肉眼でもわかるほど。出ていない場合は、出てくるまで延々と待つ、そんな感じです。

オーロラは自然現象。見るための絶対的な条件は、「空に雲がかかっていないこと」。晴天率と呼ばれますが、参加した日程がどれだけ晴れるのか、という確率が重要。冬がオススメなのは、晴天が比較的多く続くことが最大の理由になります。それでも滞在期間に雪や曇りだったという話も聞きますが、3泊を確保できればこういうことも避けられる可能性が高いと思います。

カナダの代表的なオーロラ観光地は?

極北と呼ばれる地域で見られる自然現象。まず有名なのは、カナダ中北部のイエローナイフ。その理由は、先ほどの「高い晴天率」。日本からのツアーが充実していて、時間になるとバスで迎えに来てくれるサービスが有名です。

さらに、カナダ北西部のホワイトホースとドーソンシティーも、美しいオーロラが見える「知る人ぞ知る」観光地。日本からのツアーは徐々に増えているようです。

シーズン別の防寒具は?

秋のオーロラは日本の冬の防寒具でも大丈夫な気温(ほぼマイナスにはならないか、マイナスになっても10度まではいかない)です。従って、湖に映る逆さオーロラを見ることができます。気候的には冬より格段に凌ぎやすい、と言えるでしょう。それでもヒートテックをしっかり着た上に、スキー仕様の上下に手袋・帽子を日本から持ってくる形になります。こうしておけば、快適にオーロラ鑑賞ができます。

一方冬は確実にマイナス20度は越えてきますから、完全防寒が必要です。ツアー参加の場合は、マイナス20度以上にも耐えることができる防寒具のレンタルが含まれている場合が多いので安心です。それでもインナーの工夫は必要で、特に腰周りと足下は15分以上外にいると厳しい寒さに凍えてきます。オーロラビレッジなど日本発のツアーの場合は、この辺は至れり尽くせりなので、申し込みの際に良く確認しておくと良いでしょう。

いずれにせよ、個人でふらりと訪れるようなものではありませんので、旅行代理店などとよく相談してツアーに参加するのが良いと思います。

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余談ですが、2012年に撮影した写真は縁あって「地球の歩き方 2012-13年カナダ版」の特集ページに掲載され、同時に「コンデジで撮るオーロラ」の解説ページも担当させていただきました。その後「地球の歩き方 カナダ版」「カナダ西部版」には連続して使っていただきました。三脚さえあれば、コンデジでもオーロラはしっかり撮れますので、ぜひカメラを持って行かれることをオススメします。

2013年秋のホワイトホース&ドーソンシティーはカナダ観光局のメディアFAMチームの招待旅行。上の写真はカヌーで有名なユーコン川。水量が多く、緑色をした川の水面が印象的でした。

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ナイアガラからGOバスと列車で輪行

Bike Trainを使ってナイアガラまで輪行した後、トロントに戻った時の経験を書いておきます。

駅に戻ったのは3時前でしたから、滞在時間は約4時間でした。トロント行きの直通列車は午後7時過ぎ。さてどうしようかと思っているとちょうどバーリントン行きのバスがいたので、乗ることにしました。

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後から調べてわかったことですが、ナイアガラの直通運転が行われる週末(金〜日)限定で、バスも快速が走っているようです。これが時刻表のスクリーンショット。赤の四角で囲った部分が、私が乗ったバス。通常1時間半かかるところを、12Bというバスは1時間5分で行きます。「S」というのはシーズナル(季節限定運行)の意味です。1時間に1本、各時刻の17分に出発と覚えておくと良いでしょう。

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運転手さんに折りたたんだ状態の自転車を見せて聞くと「そのまま乗っていいよ」と。とてもフレンドリーな人で良かった。バスは揺れますから、手で押さえている必要があります。

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2階建ではないバスの場合は、こんな風になってしまい、折り畳み自転車は荷物室行き。この場合、輪行袋が必要です。

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2階建バスは車内が広く、

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1階部分にこうした席があるので、なんとかなります。今回はラッキーでしたし、バスの車内が空いていましたから、ラクラクでした。時間帯などを選ぶ必要がありそうです。

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バーリントン駅からは、今度は鉄道。GO Train に乗りトロントに向かいます。

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ホームはこんな感じです。事前にホームの番号は確認しておきます。

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20分ほど待っていたら、列車がやってきました。

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乗り込みます。だいぶ慣れました。

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うつらうつらしていたら、トロントに到着です。振り返ってみると、週末の GO Transit は自転車に対してとても優しいことがよくわかり、初心者の私でも全くトラブルに出会わず、スムーズでした。折り畳み自転車だったこともありますが、特に帰りのバスがエクスプレスだったのが幸いしたようです。

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トロントからナイアガラの滝まで輪行(Bike Train Ontario)

トロントから近い、世界的観光地ナイアガラの滝。今回は、鉄道と自転車で向かう方法について書いてみます。

トロントからナイアガラと言ったらだいたいクルマでの移動ということになるわけですが、今回は珍しい鉄道を使ってみたいと思います。始発はユニオン駅。定期路線はVIA鉄道が毎日運航をしていますが、今回は夏季限定でナイアガラ行きの直通列車を走らせている Go Transit を使います。

Go Train ナイアガラ直通列車

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これがシステムマップと呼ばれる路線図ですが、ナイアガラ行きのラインは下の方に伸びている点線の部分になります。

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普段は Burlington とトロント間が鉄道で、ナイアガラまではバスに乗り換えが必要ですから点線になっているというわけです。

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GO を使ってナイアガラへ向かう理由は、運賃の安さ。往復で37ドル50(税込)は、同じ路線を走る VIA 鉄道の往復88ドルに比べて半額以下ですね。もともと GO Transit は通勤に使われる鉄道+バスの公共交通機関システムですから、運賃が安く設定されています。これはありがたいですね。実際に窓口で往復を買ったら、DAY PASS 扱いになって43ドル50でした。このDAY PASS というのは、決められた区間内であれば自由に乗り降りできるというチケット。あちこち回るのには便利です。その分6ドル高くなっちゃったんですね。窓口の係員が気を利かしてくれたのでしょうか? 次回は安い PRESTO を試してみたいところです。

スケジュールは?

ナイアガラ直通列車には「Toronto-Niagara Seasonal GO Train Bike Train Route」という特別な名前がついています。実はこの列車、自転車を積み込むことができる車両を備えたバイク・トレイン。客車の中に、自転車ラック(駐輪施設)がある特別仕様。駅を降りた後に、自転車でナイアガラを観光できるよう、鉄道と自転車を組み合わせた「バイク・トレインプログラム」の一環として2007年にVIA鉄道と組んで始まったプロジェクトです。

この列車は季節運行なので、その年によって日付は微妙に変わります。基本の運行スケジュールは、金/土/日/祝日の限定運行。スタートは、5月末のビクトリアデー連休の金曜〜月曜の4日間限定運行。その後は6月後半から9月初旬までの週末運行。最後は10月初旬の収穫感謝祭連休運行になっています。

出発スケジュール

金曜日夜の出発便はそれぞれ1便のみ

トロントユニオン駅出発 午後6時20分

ナイアガラフォールズ駅出発 午後8時40分

土/日/祝日出発はそれぞれ3便

トロントユニオン駅出発:午前9時、午後4時18分、午後8時10分

ナイアガラフォールズ駅出発:午前8時半、午前11時半、午後7時20分、午後10時30分

停車駅

トロントユニオン駅、エキジビション駅、ポートクレジット駅、オークビル駅、バーリントン駅、セントキャサリンズ駅、ナイアガラフォールズ駅

所要時間は約2時間ですから、朝9時の列車でトロントを出ると到着は11時頃。帰りの列車が夜7時20分あるいは10時半発ですから、たっぷり遊ぶ時間がありそうです。

最新情報は、下記ウエブサイトを必ず確認してください。
https://www.biketrain.ca/toronto-niagara
http://www.gotransit.com/public/en/travelling/startwithgo/niagara/

バイクトレインへの乗り方は?

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チケットを買ったら、コンコースのディスプレイでチェック。ほぼ20分前に4番線という表示が出ました。この列車はかなり前からホームに入っているなという感じがしました。

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ホームに上がると、こうした表示が目に飛び込んできます。これは自転車専用車両。

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こういった形で、自分で自転車を車両に乗せてゆきます。

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車両内部はこんな感じになっています。完全に座席が取り外されていて、自転車仕様に改造されています。これはすごいことだと思います。

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バイクラック(自転車置き場)。後輪をここに挟んでください、という表示です。

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車両を見ていたら、係員が「あなたの自転車は折り畳みだから、車両のどこに持って行ってもいいよ」と。大きな自転車で乗り込む人のスペースを占有しても、と思ったので、こんな風に前にスペースのある座席に落ち着きます。

St.Catherines を越えたあたり。右手にナイアガラ丘陵地帯が見えてとてもきれいでした。

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約2時間でナイアガラ駅に到着。輪行は無事終了。これが自転車専用車両の外観です。

駅で記念撮影。まずはひと段落です。

ナイアガラの滝を目指します

ここからナイアガラの滝まで自転車だと約15分。駅を後ろに見て左手に進むとすぐナイアガラ・パークウエイに出ますので、そこを右折してまっすぐ行くとナイアガラの滝です。徒歩だと30分ほどかかるので、自転車でなければ駅の正面にあるバス乗り場から WEGO バスを使ってナイアガラの滝へアクセスします。

ブロンプトンを買った時からこれはやってみたいと思っていたので、一つ目標実現です。さらにダッファリンアイランドまで行き、休憩して戻ります。

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今度は来た道を戻り、駅に通じる道をやり過ごしてナイアガラ・レクリエーショントレイルを走ります。

ルートとしてはこんな感じ。ナイアガラ川沿いを走ります。緑がきれいで、鳥のさえずりを聞きながらのサイクリングは、なかなか楽しかったです。

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ブロンプトンで輪行〜GO Transit 編

愛車を手放してから徒歩、自転車と鉄道をよく使う生活スタイルに代わりました。今回はプチ遠足気分で行ったカナダ初輪行について書いてみます。

GO Transit に乗るのも実は初めて

いつものように、Google Mapでルートの確認です。今回の目的地は、Port Credit。風光明媚な港町です。トロントから近場で気分転換ができ、自転車も持っていける場所をと探しているうちに、この街が出てきました。距離的には家から自転車→駅→列車→駅→ポタリング、こんな感じで朝9時過ぎに家を出てお昼頃に戻ることができそうです。

Port Credit までは、 GO Transit が運営する近郊鉄道 GO Train というトロントと近郊都市を結ぶ列車を使います。18年もトロントにいて、この列車に乗るのは今回が初めて。乗り方を調べる所から始まりますが、こういう初めて体験も、良いものですよね。

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いつものように家からブロンプトンに乗ってユニオン駅まで行き Port Credit 駅までは30分ほどの輪行となります。料金は往復約13ドル(現金払い)と、お財布にも優しいところが大げさでなくていいですね。週末(土・日)は駅構内は人がまばら。ブロンプトンは畳まず構内を引いて歩いていてもそれほどじゃまにはなりません。

ざっくりとした乗り方

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GO のプラットフォームへは、ユニオン駅正面を入り階下の York コンコースに降ります。

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乗車時に Presto カードをタップ。カードがなければ、あらかじめ券売機で往復チケットを買います。

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トロントから Port Credit へ向かう列車は Lakeshore West 線。路線図の赤のラインです。

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電光掲示板で時間になるとホームの番号が表示されますので、それに従いホームに上がります。

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ユニオン駅のホームからの眺め。

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週末の始発、しかも下り線でしたので、車内はガラガラでした。GO Train は不思議な構造で、ドアを入るとそこが1階。左右に階段があり、中二階のような座席が少しあって、さらに上がると2階部分の座席になります。

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周りの人の迷惑にならないよう様子を見て、空いている車両の4人席にとりあえず座ってみます。GO Transit の規則を読むと、ブロンプトンのような折りたたみ式自転車はどの時間帯でも持ち込み可。特に輪行袋に入れるようにとして求められてはいません。通勤が主となる近郊快速列車のため、荷物を置くスペースはありませんが、日本では考えられない状況ですね。もちろん鉄の塊ですから周りの人の迷惑にならないよう、特に子供達が車内にいますから取り扱いには気をつけるというのはマナーでしょう。

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車窓からの風景です。

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さすがに一人で4人席を占領するのは気が引ける状況になりつつあったので、ドアの横に移動します。

駅に到着してから

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駅に着きましたので、降ります。重量は約10キロですが、サドルの部分を持って運ぶのに特に苦労はしません。取り回しがとてもラクです。駅構内は意外に階段が多いので、できるだけ乗客がすべて出てしまった頃を見計らいつつ、周りを見ながらブロンプトンを運びます。余裕を持って行動すれば、不意に人にぶつけてしまうこともありません。

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目的地の駅に着いたら、もう一度端末に PRESTO カードをタップ。端末は駅のホームかこう言った待合室にあります。これで料金が確定します。

Port Credit は美しい港町でした

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駅を出ると正面に、オンタリオ湖が見えています。Port Credit は駅とダウンタウンが非常に近いので、行動範囲は必要最小限。助かります。自転車モードにして、スタートです。

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お天気が良かったので、サイクリング日和でした。鳥のさえずりを聴きながら、湖畔を歩いたり走ったりしてみます。午前中の早い時間に出たので人がまばらなところが良く、トロントに比べると圧倒的にゆったりとした時間が流れているところが気に入りました。オンタリオ湖畔は整備されたトレイルになっていて、大変走りやすかったです。トロント市内はとにかくポットホールという穴がいっぱい空いていて気を使いますが、ここはそんなことはありません。

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Port Credit は古くからカナダ・ファーストネーションズの人々が住む港町で、18世紀にはフランス人の毛皮商人たちの拠点でしたが、19世紀になるとイギリス人の入植地となったという歴史があります。ところどころに解説のパネルなどもあり、それらを読みながら川沿いを走るとなかなか楽しいです。

トロントに戻ります

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ホームに上がる時に、カードをタップ。列車は30分おきにやってきますので、鳥のさえずりを聴きながらのんびりホームで待つことにします。

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下り線がやってきます。

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上り線の列車がやってきました。

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車両には、自転車と一緒に乗り込むことができる座席が用意されています。見分け方は、車両のドアの外側にある自転車のマーク。

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ちなみにこちらはダメ。

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中に入ると、ステンレス製のポールが2本立っています。この外側に自転車を2台立てて良いですよ、ということです。私の場合は折り畳みなのでイメージとしてこんな風にしてみましたが、実際は大柄な自転車がここに並ぶことになります。GO Train の場合輪行袋に入れなくてもよい、と規約にありますが、この辺は列車の混み具合など臨機応変に考えても良いでしょうね。

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帰りも約30分で到着。駅の外に出て再び自転車モードに戻し、家まで帰ります。規定では GO Train には自転車を持ち込んでも構わないと明記されているので、特に今回のように輪行袋に入れずにそのまま乗り込んでも問題ありません。それでも周りを見ながら、あまり乗客が多いようだと念のために袋に入れておいたほうが安心かもしれませんね。もちろん乗客が少なければ、今回のようにしてもまったく問題はありません。

折りたたみ自転車はコンパクトですから持ち運びがラク。鉄道と組み合わせると行動力が上がるので、今回のような輪行はとても良いと思います。

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ケベックシティーの地ビール探訪

ここ数年、カナダ各地では盛んに地ビール生産が行われています。西はバンクーバーからトロントのある東部カナダまで、実に個性的なビールが生産されていますが、ケベックシティは、カナダビールの歴史の中では最古に匹敵する歴史を持っています。

トロントにいるとなかなか手に入れることができないので、現地で調達するしかありません。

最初に訪れたのは、専門店。「L’AXE DU MALT(http://www.laxedumalt.com/)」。

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お店の外観はこんな感じ。中に入ると、最初の写真のように所狭しとケベックビールが集められていて、一本から買うことができます。

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トロントではまだまだですが、ケベック州ではスーパーでビールを販売しています。ここでは一般的なものが多いですが、とりあえずのブランドは揃っています。

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ケベック州でリカーストア(酒屋)は「SAQ」と呼ばれています。

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こちらでは珍しいベルギー・ビールの OVAL が売っていました。まあ普通に飲もうと思ったら、ベルギー・パブで飲めるんですが・・・

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ビールが揃ったので、実はマーケットでツマミを買っておきました。

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ホテルに戻り、買ってきたビールを並べて一人試飲会を開催。

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このシロクマのラベルはケベック州ではどこにでもあるのですが、このグラスはレア。わざわざ取り寄せておいたものを持ち込んで、飲んでみました。結局1泊2日この旅ではレストランには入らず。こんな感じで過ごしました。

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ケベックシティーの採れたてメープルシロップ

LEVIS からのフェリーを降り、VIA鉄道のケベックシティ駅を見物するためGoogle Mapで見ると徒歩18分と出ていますので、散歩としました。5月初旬でしたがこの日はお天気がよく、歩いていると汗ばむほど。ラッキーでした。

ブラブラと歩いていると、目の前にマーケットが。

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旧港(Old Port)のマルシェですね。その街を知るためには市場に行け、とか言われますが、ここはどんな感じか立ち寄ってみる事にしました。

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ケベック州といえば、カナダのメープルシロップ最大産地として有名ですよね。トロントでは見かけない樽型の缶入りを見つけました。

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もう一つ、こんな変わったパッケージも。メープルシロップといえば缶や瓶が定番ですよね。これはトロントでもみたことがないパッケージです。

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ホテルに帰り、早速このパッケージの実力を確認・・・

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これ、とても便利で、この後家に持って帰り何度も継ぎ足しては使っていました。私の知るところでは、これはケベックに来ないと手に入らないんじゃないかと思います。

というわけで、思わぬところでの収穫があって良かったです。

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早春のケベックシティ、フェリーで地元パブへ

久々のケベックシティ。今回は、特に準備をせず宿泊したホテルで「美味しいケベック・ビールを飲みたいんだけど・・」と聞いて、オススメのパブに行ってみました。

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有名な観光地巡りじゃない旅を、と地図を広げてココと言われたのは、聞いたこともない対岸の街 LEVIS でした。「フェリーに乗って、歩いたらすぐ・・・」という非常にざっくりとした情報で、ビールを飲むのならここのパティオがいいと強く勧めるので、早速出かけることにしました。

モントリオールでも街の観光案内所に行って聞いたりする経験から、こうした情報は人によって玉石混交で「さて、この人の言っていることに従って数時間を過ごす価値はあるだろうか・・・」と考えるのも楽しみ。今回は乗ってみることにしました。理由は特にありませんが、話している時に感じた人柄でしょうか。

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ホテルに着いたばかりで自分のいる場所も定かではない中、土地勘をつかみたいという気持ちの中で思い歩き始めると、宿泊している場所が有名なシャトーの真裏だということがわかり、がぜん位置関係が分かってきます。フェリー埠頭を上から確認。フニキュラ(Funicular)というケーブルカーのようなものでローワータウンを経由し、もらった観光地図を頼りにフェリー乗り場に向かいます。

フェリーに乗り、知らない街へ

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これがフェリー乗り場の建物。Traversiers という会社が運行しているフェリーです。正式名はケベック州政府が親会社の The Société des traversiers du Québec (STQ) 。幾つもの路線を持っていますが、ケベックシティと LEVIS 間は1キロを12分で結びます。スケジュールは30分間隔のようです。

ウエブサイトを後で見たら、こんなムービーが上がっていました。冬に乗ってみたいですね。
https://www.traversiers.com/en/home/

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入り口のパネルはすべてフランス語ですが、フェリーと人の絵が書いてありますから、ここが人の乗り場であることがわかります。

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ここを入り乗り場がある2階に上がると、Leifur Eiriksson という人物を記念するモニュメントがあります。説明文を読むと、カナダは紀元1000年にアイスランド人の冒険家エリクソンによってカナダが世界で初めて「発見」されたという伝説が披露されています。実際バイキングがカナダにやってきたのが同じ頃。ランス・オ・メドーの海岸に朽ち果てた小屋があり世界遺産になっていますが、こうした史実がエリクソンの伝説を真実の物語と考える理由にもなっています。

このモニュメントは、ケベック市制定400周年を迎えた2008年にアイスランド共和国の大使によりケベック市との友好の証として寄贈されたものだそうです。カナダがヨーロッパ人の入植地となったのは16世紀のこと。歩いていると、こういうものに出会うところが面白いですよね。

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このモニュメントの先にチケット販売の窓口があります。

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往復を買います。片道$3.55ですから、往復で$7.10払っていますね。キャッシュあるいはVISAのみです。

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しばらくするとフェリーがやってくるのが見えます。

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買ったチケットは、こういう改札でスキャンして中に入るようになっていました。赤く光っている所にチケットを差し込むと、バーコードをスキャンするというわけです。OPUS カードも使えるようでしたから、モントリオールで買ったのを持って来ればよかったと悔やんでも後の祭。家に置いてきてしまいました。ケベックはモントリオールと公共交通機関のスマートカードが共有されていました。

いよいよ乗船

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このルートに就航しているのは、N.M. Alphonse-Desjardins と N.M. Lomer-Gouin の2隻。乗船したのは、1971年建造の Alphonse-Desjardins。全長約66メートルのフェリー船は590人乗りでクルマは54台収納可。大型船です。

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フェリーは1階部分と2階部分があり、1階の屋内に入るのにはボタンを押してドアを開けるようでした。

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中は広々。冬などはここにいないとなりませんから、当然ですね。自動販売機があり、なんだか日本の昔の連絡船のような雰囲気です。

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2階へ上がってみます。ここから見るケベックシティの眺めは、なかなかのもの。景色を見ていたら、あっという間に LEVIS に到着です。

ブラブラ歩いて目的のパブを見つけましたR9260111

名前は、Le Corsaire Microbrasserie(http://corsairemicro.com/)。いわゆる観光地にあるそれとは違う、完全にローカルのパブです。宿泊客にわざわざフェリーに乗らないと行けないパブを紹介するっていうのが、なかなか興味深いところです。またそういうシチュエーションを面白がって来るというのも、また一興。

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パティオにはたくさんの人がいましたが、残念ながら昼食の時間は終わってしまっていて、ビールだけ。ケベックビールを飲みましたが、お腹がとても空いていたので、チップスか何かでもないかと聞きましたが「ない」と。残念でした。それでもパティオの雰囲気はよかったです。ちなみにお食事が出る時間は午前11時〜午後2時と午後5時〜午後10時まで。予定を立てずにふらりと立ち寄ると、こんなことも起きてしまいますが、まあいいでしょう。

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そのパティオの目の前に見えていたのが、LEVIS の昔のホームらしき建物。古い駅舎も残されています。かつてここは VIA鉄道が走っていたようで、建物の外壁には「VIA LEVIS」というプレートが残されていましたが、今は観光案内所として使われているとのこと。こういうものを壊さないで残しておくというのは、とても良いと思います。

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フェリー乗り場を改めて見ると、なかなか近代的で立派な建物でした。

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OPUS カードにも対応した近代的な改札ゲートシステムを見ると、このフェリーは通勤に使われているのではないかと想像できます。

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行きと同様に乗り込み、2階へ。美しい景色を見ながらのんびりとした時間が過ぎてゆきます。なんだか観光をしているという雰囲気ではありませんね。地元に住んでいるみたいです。埠頭に近づくと、観光クルーズ船が見えてきます。普通だったらあれに乗るところでしょう。実際ホテルで話を聞く前は、これに乗ってもいいかな? と思っていたくらいでした。1時間半のガイド付きで約40ドルになります。一方フェリーはガイドなし。のんびり景色を見ながらの12分で7ドル10セントは、お得だと思います。

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【カナダ鉄道旅】8時間半かけてVIA鉄道でケベックシティからトロントへ戻る

トロントからケベックシティ間は、約800キロ。交通機関は飛行機か鉄道、クルマの3種類です。今回の旅行で行きは飛行機を使い約1時間半で到着しましたが、帰りは VIA鉄道を使ってみました。かなり時間はかかりますが、乗ってみて分かったことも多かったので、そのことについて書いてみたいと思います。

この記事の目次
ケベック発モントリオール行き

モントリオールとトロント間に鉄道が開通したのは1856年のこと。モントリオールとケベックシティが繋がったのも同じ時期です。当時東部カナダはイギリス資本の鉄道投資熱に浮かされていたため、たくさんの路線が誕生していましたが、カナダ鉄道史の中でもこの路線は中心的な役割を果たしてきました。

カナダ史を学ぶ過程でいつかはトロント〜ケベックシティ路線に乗ってみたいと思っていましたので、今回それが実現したというわけです。

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出発駅はすでに下見を済ませたパレス駅。乗車したのは、この日の一番列車午前7時45分発の列車番号23モントリオール行き。

今回の乗車の全体像を Google Map で表示させてみました。

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荷物は機内持ち込みサイズのキャリーケースと小ぶりなリュック。大きな旅行用スーツケースを持っていると、係員がやってきて手続きをしてくれますが、私は見るからに軽装なのでスルーです。

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ホームに入ると、鮮やかなブルーの車体がホームに停車していました。

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これは2002年に投入された、ルネッサンスというタイプの車両。エコノミーの車内は2+1。私の座席は一人席。

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このルネッサンス車両は、椅子の下に斜めに差し込む形で機内サイズのスーツケースが入ります。

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足元はこんな感じ。ゆったりサイズで、右側には電源があります。

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テーブルはかなり重い鉄製。こうやって引き出します。重さといい引き出すアクションといい、エアカナダのB777のビジネスクラスと似ています。まず小さなテーブルになり、

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さらに開くと、けっこう大きなスペースが出現。ラップトップを置いてみました。テーブルの広さとこうしたギミックは、エアカナダB787のビジネスクラスと似ています。

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フットレストもあります。なぜこういう車両がここに使われているのかと考えていたら、その答えは割とすぐ見つかりました。

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最初の停車駅(Sainte-Foy=セント・フワ)でスーツでばっちり身を固めた大勢のビジネスマン(ウーマン)が乗り込んできたのにはびっくり。コリドーはビジネス用途で使われる路線とは聞いていましたが、まさかケベックシティ〜モントリオール間がこういうことになっていたとは。

私が乗ったのが月曜日の朝、モントリオール着が午前11時9分の便だったこともあるのでしょうか、皆さんテーブルの上にラップトップや iPad を出して、時折携帯を取り出しては小声でなにやら話をしている姿は、さながらオフィスのよう。セント・フワを調べてみると、ケベックシティが観光の街だとするとここは経済の要となる街だということ。乗車してきた彼らがどういうワーキングスタイルなのかはいまだ不明ですが、月曜の朝の便でモントリオールへ向かうというのは、おそらく本社へ出張するのだろうと理解ができるわけです。

鉄道で約3時間半をかけてモントリオールへ行く理由を考えるに、かなり頻繁に往復していることを前提に考えると、飛行機よりも圧倒的に安い交通費が一つ目。Wifiが使えますから、乗っている間基本的な仕事はできるという環境が二つ目。時刻表を見ると平日は5往復もしていますから、こういった利用客にこの路線が支えられていることは間違いなさそうです。

列車はオフィスのような様相を呈しながら、セント・フワ駅を出ると間もなくセントローレンス川を渡ります。

実はこのブログを書くまで、この路線はずっとセントローレンス川に沿って走るものと勘違いをしていました。調べてみると、列車はフェリーで行った LEVIS の街をかすめるように南下し、Charny に停車した後は西に進路を変えてまっすぐモントリオールに向かうルートを取っています。フェリーで訪れた時に見たかつてのVIA鉄道が通っていた LEVIS の駅があんな所にあった理由がようやくわかりました。

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列車はセントローレンス川を渡り、モントリオールへと入ります。

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3時間半の旅が終わり、ここからさらにトロントへ向かうため一旦列車を降りて乗り換えです。直通があればと思いますが、ケベックシティ線だけは独立しています。

モントリオール発トロント行き

ここからの列車は、直近のものとしてはオタワ経由の55番列車が12時50分発で接続しています。次いでキングストン経由の67番列車が3時45分発。もともとの計画はモントリオールで買い物をするため4時間後の67番列車を予約していました。幸か不幸か買い物はケベックシティですべて終わっていましたが、朝も食べていなかったので食事を取り少し駅で休憩しながら時間を潰して、予定通りの列車で帰ることにしました。

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時間になったので、列車に乗り込みます。思えばコリドーパスを買ってから今まで、列車が遅れたりキャンセルになることは一度もありませんでした。ドアにはWifiのマークがあります。つながっているというのは、何かとありがたいものです。

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始発ですから、空席が目立ちますね。観光シーズンはもう少し先。5月中旬は時期としてはまだ早いですから、この時期の旅は混雑を避けられるという利点があります。確かに青空のもと綺麗な景色を見るという旅の楽しみ方はありますが、景色にそれほどこだわらなければ、移動もホテルも値段が安いシーズン前に来るというのもアリですね。

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頭上の荷物入れは、MUJI キャリーケース(小)がすっぽりと入ります。

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ここからトロントまでは、約5時間。どこの街も発展して行き、数年で景色が変わってしまうのは見慣れた光景。カナダがフランスとイギリスの植民地として国としての基礎を作ってきたことは歴史が物語っていることですが、特に鉄道の導入はイギリス産業革命の強い影響下にありました。草原地帯を走る車窓からの風景を見ていると、当時の人々も同じようにこんな景色を見ていたのだろうかと想像するのも楽しいものです。

カナダの国土は広い。鉄道は東部カナダから始まり、建国時に西へと延長して行きました。その鉄道史の開拓時代を感じることができるのが、このケベックシティ〜トロント線(コリドー)なのだということを考えると、ここを鉄道で旅する意味も見えてきます。

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トロント到着は午後8時34分。ほぼ予定通りでした。

結論

朝7時45分にケベックシティを出発し、途中休憩がありましたが午後8時34分にトロント着ですから、途中乗り換え休憩も含めると合計約13時間の鉄道の旅をしたことになります。

体力的にはなかなか大変でしたが、こういう旅はめったにできないもの。とても思い出に残るものとなりました。

ブロンプトンを日本で買ってカナダ往復

56歳になる今年、クルマから自転車へ移動手段を変えてみました。

この記事の目次

私が住んでいるトロント(カナダ)は、ダウンタウンの場合クルマを持たずに暮らすことは可能です。子供達の教育がほぼ終わりコンパクトに暮らす中、クルマを使う回数が激減。いっぽうで、1日1万歩は歩きたい、とか、少しでも体を動かして健康に保ちたいなどという年相応の気づきも生まれます。クルマに代わる移動手段として何でも「コンパクトなもの、小さいもの好き」の私が関心を持ったのが、折り畳み式という変わったスタイルの自転車。

ブロンプトンとの出会い

昨年春、トロント→ロンドン→ヨークと飛行機と鉄道を使い旅した時、ロンドンで多くの自転車を見かけました。街を颯爽と走るブロンプトン、さらにヨーク駅にあった直営店の前を何度か通りかかった際、旅先だったためにさすがに入ることはしませんでしたが、ショーウインドーに展示されたブロンプトンのコンパクトなデザインが何とも印象的で、ああいうのもいいなと、なんとなく考えていました。

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改めて調べてみると、ウインドーだけ見たヨークのショップは「Cycle Heaven」という名のカフェのあるオシャレなお店。この時はまさかブロンプトンのオーナーになるとは思ってもみませんでした。

http://www.cycle-heaven.co.uk/

購入の検討へ

それから半年以上たち、実際にブロンプトンを間近に見たのは、東京日本橋。ちょうどお店が空いている時間で、スタッフの方から親切な説明を受けることができ、店頭に1台展示してあった売約済みのロー・ラッカー(Raw Lacquer)塗装のブロンプトンを見て、大変気に入ってしまいました。

公式ウエブサイト:http://www.loro.co.jp/shop/lss.html

聞くところによるとこのモデルは、手作業で組み立てられてゆくブロンプトンの中でも仕上がりが綺麗なものに施される特別仕様で、数多くは出回らないものだとか。艶消しラッカー塗装による独特な渋い色合いが、長く乗っていくことを考えると自分に合っていると感じます。

ブロンプトンジャンクション東京へ

数週間後、メガネのことで世話になっている恵比寿「g-room」の店主ユメさんと、代官山にある「ジャンクション東京」というブロンプトン直営店の話になると、「ここを上がったすぐ向こう側ですよ」と言うので、立ち話のあと早速お店に向かうこととしました。

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瀟洒な住宅地の中に、お店はありました。groomから徒歩3分。オオイさんというお店のスタッフの方に、これまた大変丁寧に説明をいただきました。

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色だけでなく種類も様々なモデルの中から自分好みの一台を探し出すというのが、ブロンプトン・オーナーになる入り口の楽しさ。偶然にも、あきらめていたロー・ラッカー塗装車がもう一台、ここにあったのには驚きました。「2015年モデルとして日本にあるモノでは本当に最後の一台」と教えられ、もともとコンパクトな上に2速タイプ(S2L)はクロモリの中では最軽量。トロントで気軽な街走りを考えると、これこそ最適モデルと決心。・オーナーとしての第一歩を踏み出しました。

公式ウエブサイト:http://bromptonjunction.jp/tokyo/

タンブラーサイト:https://bromptonjunctiontokyo.tumblr.com/

購入時に「カナダに持って帰ることが前提」であることを伝えると、飛行機での移動用段ボール箱も用意していただけるとのこと。納車までに整備や手続きなどで1週間ほどかかりましたが、購入を決めた翌週の週末に完ぺきな状態のブロンプトンを手にすることができました。

納車

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納車はシオバラさんに対応していただき、ハンドブックに従いブロンプトンの取り回し方と折りたたみ方の説明を1時間ほどじっくりと受けます。長く安全に使っていくために知っておくべきことがあることが分かったのは、良かったと思います。

ライト、携帯ポンプ、駐輪チェーン、プチ輪行バッグ(黒)に加え、移動時に便利なEasy Wheelも取り付けてもらい、早速バッグに入れ地下鉄輪行となりました。2速モデルは総重量が11キロと軽量であることもあり、持ち運びは苦になりません。

受託手荷物としてカナダへ

住まいのあるトロントへ移動します。エアカナダの規定では、自転車は「スポーツ用手荷物」のカテゴリに入り、下記の「受託手荷物」という方法で、運ぶことができます。


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エアカナダの公式ルール:http://www.aircanada.com/jp/travelinfo/airport/baggage/sports_equip.html


1)有効な航空券を持っていること

2)24時間前までにエアカナダのコールセンターで予約すること

3)自転車は折りたたんだ状態で、タイヤの空気を抜き(電話対応と空港カウンターで2度確認される)、きちんと梱包されていること

4)自転車の総重量は32キロまで、長さ+幅+高さの合計が292cmを満たしていること

5)梱包内には自転車以外の物を入れてはいけない

6)受託手荷物にかかる手数料は50カナダドル。空港でのチェックイン時に現金あるいはクレジットカード払い

7)受託手荷物は、通常の手荷物の一つとしてカウントされる

8)この手続きが、往復必要

このように指定されています。従って、私のブロンプトンはこのルールに従って預け入れることになります。メジャーと旅行用スケールで調べると、下記の通りでした。

重量関係としては、

1)自転車本体:11キロ

2)専用ケース:6.4キロ

3)重量合計:17.4キロ

サイズは、

4)ケースに入れた状態のサイズ:68 x 20 x 34.5 センチ

5)3辺の合計は122.5センチ

事前予約

念のため出発5日前にコールセンターに電話をかけ予約をしました。

1)航空券の予約番号

2)折り畳み自転車を持ってゆくつもりであること

3)自転車は梱包された状態であること

4)上記重量とサイズを問われるので、あらかじめ答えを用意しておくこと

オペレーターからは、

1)受託手荷物のリクエストを予約システムに送信

2)料金は50カナダドルをチェックインカウンターで支払うこと

3)スペースの関係で断る場合もあるので、早めのチェックインを心がけること

こうして、コールセンターとの会話は終わりました。「断ることがある」と聞いてちょっと驚きました。エアカナダの場合、カウンターでのチェックイン終了ぎりぎりに来られると、貨物スペースが一杯になってしまい「断る場合が起きる」のだそうです。予約をしたのに「断る場合がある」、しかも空港のカウンターまで来て断られる状況は多少理不尽な気がしますが、海外旅行の場合早めのチェックインに越したことはないので、アドバイスに従うことにします。

ブロンプトンの梱包

海外旅行のために行うブロンプトンの梱包については、輸入時に使われたオリジナルダンボール箱の再利用が良いというアドバイスを受けました。理由としては、

1)ブロンプトンは意外に頑丈である

2)イギリスから輸入された状態が、手堅い方法である

3)購入者には無料で提供できる

こうしたことがお店側のアドバイスでした。ハードケース購入という選択肢があるもののこの時はあいにく在庫がなく、トロント出発までには間に合いそうもないということだったので、出発3日前に段ボール箱を引き取りに向かいました。

B&W製「Foldon Box」

実際に箱を引き取りにショップに行くと、「実はちょうど入荷したばかりで、これから告知しようと準備していた」というB&W製「Foldon Box」がカウンターの前に置かれていたのを発見。人生で大事なことはタイミングがすべて。せっかく用意していただいたのですが、ダンボール箱はお返しし、一通りの説明を受けた後展示されていたハードケースの購入となりました。

ケースについて:http://bromptonjunction.jp/products/detail.php?product_id=464

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このケースの利点は使用しない時は折り畳めるため小さくしておけること。その都度組み立てる手間はありますが、年に何度も使うことはないわけですから合理的なデザインかもしれませんね。

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素材は2種類で、キャスターがついた土台部分と蓋がABS樹脂、サイドを囲む板は一枚に折り目をつけ、はめ込みで筒のような構造にできるポリプロピレン(PP)。内側にはパッドがついていて、簡単な仕組みですがケースの壁にブロンプトンが直接当たらないようになっていました。

この一枚板のポリプロピレンがちょっと頼りない感じで、しかも折り目がきつくてなかなか長方形の筒にならない。慣れるまで組み立てに苦労します。

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今回はぷち輪バッグにブロンプトンを入れ、さらにハードケースにしまいました。

公式ウエブサイト:http://www.b-w-international.com/product/foldon-box/

エアカナダのチエックイン

いよいよ出発の日。あいにくの大雨だったため、リムジンバスのターミナルまではタクシーで移動。スーツケースと比べてみても、ハードケースは大柄。セダンタイプの通常のタクシーのトランクに収まりません。

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仕方なく運転手さんにお願いして、後部座席に乗せるという解決法を取りました。全行程で振り返ると、ここが一番キツかったかな。ミニバンタイプのタクシーを呼ぶことも検討しましたが、コスト的な問題があり断念。荷物が多い旅行の場合、自宅からターミナルまでどうやって行くかは悩みどころですよね。

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リムジンバスまでくれば、安心。スーツケースと同様に預け入れできますから、ハードケースの便利さが発揮されてきます。キャスターはとても軽快。移動がとてもラクです。

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カウンターでは、事前に自転車を受託手荷物として予約登録してある旨を告げます。あらかじめ聞いていた50カナダドルをクレジットカード払いにしたところ、日本円のレートで4,300円でした。この金額はちょっと高いのではないかな? と多少の不満がありましたが、後に思い直すことになります。

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通常の預け入れ手荷物同様タグを発行し、荷物とチケット両方にタグをつけてチェックイン終了。スーツケースはその場でベルトコンベヤに乗せられますが、自転車は別な場所でのセキュリティー・チェックインとなるため、係の方に連れて行っていただきました。

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自転車は「大型手荷物検査場」という専用のスキャナーがある場所でセキュリティー・チェックを受けることになります。ケースの中には自転車以外のものは入っていない確認後スキャンされ、問題ない旨が告げられ解放。うっかりバッテリー内臓のライトをハンドルにつけたままにしていたりすると、その場で外すように言われるのだと想像します。そうするとケースを開けてブロンプトンを出したりしないといけないですから、面倒なことになります。こうした2段階のチェックインそのものが手間になるため、時間に余裕を見て「早めにチェックインしてほしい」というエアカナダの強目の要望も、理解ができるような気がしました。

乗り込む機体は、ボーイング最新機種ドリームライナー(B787-9)ロングボディー。朝から降っていた雨は、離陸まで止むことはありませんでした。全日空とコードシェア便で、羽田では全日空のクルーが荷物の積み込みなどをやってくれています。

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搭乗は夕方。これから約12時間かけてトロントまで飛んで行きます。到着はトロント時間の夕方になります。

受託手荷物の受け取り方法

トロント到着後の受け取りは税関を抜けターンテーブルのエリアですが、別にある受託手荷物専用のコーナーで受け取ります。

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ターンテーブルのある 階の、税関側の壁を見て「B」という表示が目印。自転車のマークがあるのでわかりやすいです。

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飛行機から降ろされた受託手荷物は、ターンテーブルに回らず直接ここでドロップオフするようで、係員が奥から手で荷物を押している様子が見て取れます。

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しばらく待っていると、見慣れた黒いケースがカーテンから押し出されて出てきました。驚いたことに、見た目で擦り傷一つ付いていません。最初に手数料4,300円は高いかな? と思っていたのですが、どうやらそれは間違いでした。こんなにきれいに運んでくれるのであれば、手数料を払っていいと感じたわけです。

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すべての手荷物を無事受け取り、最後のセキュリティー・チェックポイントを抜けて到着ロビーに出ます。
再びコロコロ引いて行きます。これがホントに助かりました。羽田〜トロント線は直行便でも12時間あまりの長時間フライトですから、疲れた体にスムーズに動くキャスターは大助かりです。

ダウンタウンへ

トロントの場合、空港からダウンタウンへのアクセスはTTC(公共交通機関)、タクシー(あるいはリムジン)、UP Express 鉄道の3種類。

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一人旅の場合は間違いなくここで鉄道を使いますが、今回は荷物が多いのでリムジンを選択。到着ロビー正面を出ると RIMOと書いてあるリムジン乗り場があります。ここでは「コミッショナー」と呼ばれる係員が乗車をさばいてくれますので、荷物の量を見せて指示を待ちます。

空港のリムジンはゆったりしたフルサイズのセダンですが、それでもスーツケースにブロンプトンのケースは乗り切らないので、ミニバンを呼ぶことになりました。ダウンタウンまで71ドル。チップを入れて80ドルというところでしょうか。

自宅に着き、早速ハードケースを開けてブロンプトンを確認。ケースはほぼ無傷で、手荒に扱われた形跡は見当たらないほどでした。

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ブロンプトン本体も、きれいなまま。

まとめ

振り返ってみると、今回はすべてがスムーズに進んだように思えます。飛行機の預け入れ手荷物は、さすがにカナダ直行便の場合紛失するということはないにしても、乗り継ぎがあった場合など特に別な便に乗ってしまう可能性がゼロではありません。今回は羽田発直行便、終着点でピックアップという単純な移動ということもあって出来すぎと思えるほどうまくゆきました。これが乗り継ぎが入りルートが複雑化すると、荷物がどこかへ行ってしまうリスクが増えることを頭にいれておき、自転車と共に旅する場合のプランをシンプルにしておくことを心がけたいと思います。

同じリスク要因として明示されている、「空港カウンターで断られる」という状況。これは言われた通りに早めの予約(今回の場合は5日前)、そしてフライト当日のチェックインも早めにすることで、万が一こういうことが起きた場合に対応できる時間をとっておく必要はあるでしょう。海外の場合特に担当者の裁量に任されている場合が多いため、「一度断られてもあきらめず、何度も理由を変えて交渉する」しかなさそうです。

最後に、ケースが擦り傷一つなかったというのは奇跡的。想像するに、運ぶのにとても便利だったことを考えると、それは空港スタッフも同様。キャスター付きで持ち上げる必要がなく転がせるのは、彼らにとっても「楽な荷物」であったはず。結果的に手元を離れて戻ってくるまで、ブロンプトンを優しく扱ってもらえる環境が整ったと言えそうです。

もちろん利用者としては別料金を払っているので当然といえば当然ですが、大切な荷物を丁寧に扱ってもらったことは感謝したいと思いいます。

トロントから日本へ

今回の投稿の締めくくりは、トロントから日本へ戻る場合について。

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エアカナダは、スマホのアプリが便利。いつものように出発12時間前にオンラインでチェックイン。これを済ませておけば、空港で行列が比較的短いバッグドロップ(預け入れ荷物だけを落とす窓口)だけになります。

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エアカナダは機内手荷物2個、預入荷物も2個。ブロンプトンについては事前にエアカナダのコールセンターに電話を入れておき、アプリの手荷物画面の所で自転車を選択肢が新たに作られていました。

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空港までの交通手段。普段はTTCのバス+UP Expressで空港まで行きますが、荷物の事情が違うのでトランクが普通のタクシーより大きめのリムジンを呼びます。これも専用のアプリで前日に予約を済ませておきます。

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これだけの荷物はトランクにすっぽり。リムジンならではです。料金もタクシーを使った場合とさほど変わらなかったのには驚きました。

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空港に到着後は荷物をカートに乗せ、キオスク(自動チェックイン機)で荷物用のタグをプリントアウトし荷物の取っ手にタグを通し、裏の黄色の部分をはがして接着します。これをやっておかないと、列に並ぶことはできません。

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バッグドロップでスーツケースを降ろし、係員の指示のもと自分でベルトコンベヤに乗せます。この辺はカナダ流。そしてブロンプトンは反対側にあるオーバーサイズの荷物用のエリアへ。ここでもまた自分でベルトコンベヤに乗せます。これで荷物は終了。保安検査場(セキュリティエリア)へ向かいます。カナダの場合特に出国審査はありませんから、パスポートの提示はありません。

羽田では、荷物受け取りの所にいる係員に「自転車があります」と伝えておくと、親切にも持ってきてくれたのには驚きました。大型の荷物は別な受け取り口がありますので、場合によっては自分でそこへ取りに行くと良いと思います。

全体をスムーズに進めるポイントは2つ。アプリを最大限活用することと早めの行動。旅慣れていても余裕を持って、空港には2時間前には着いています。慣れていても、いつどこで何が起きるかはわからない、という心構えが大事だと考えます。